君だけを……。
泊まることが決まった時、純ちゃんに言ったら笑われた。
「やっぱりね。
そんなことだろうと思ったよ」
電話を切るまでずっと、笑っていた。
それがちょっと恥ずかしかった。
そんな電話をしてる最中、直樹はどこかに出かけてしまった。
家の主がいない私は、どうしたらいいのか。
落ち着かなくて、部屋の中をうろうろしていた。
「ただいま、哀」
不審な行動をしてたら、直樹が帰って来た。
隣にはもう1人いる。