君だけを……。
休憩時間、私は体育館裏にいた。
ここは、告白する時にほとんどの人が使う告白スポットだった。
だから、呼ばれた時点で用件は分かってる。
目の前には、同い年の男の子。
同い年とは言え、クラスが違うから正直知らない。
同い年だって言うのも、スリッパを見て分かっただけだ。
スリッパは学年ごとで色が違うから。
案の定、告白された。
ちょっとうんざりする。
「誰とも付き合うつもりないから」
そう言って、断った。