君だけを……。



その真意が分からなかった。



浮気は同意の上でやってるはず。


だから、謝られる必要はどこにもない。



そんなことを考えながらも、直樹は荒っぽい手つきで服を脱がす。


何かに焦ってるように、荒々しい。


だけど、それ以外は優しかった。



私はそれに抵抗もせず、身を委ねた。



そしてそのまま、眠りについてしまった。



いつもと違うことに気付いていながらも、結局は何も聞けなかった。



聞いてしまえば、何かが壊れてしまいそうで、怖かったんだ。




< 22 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop