君だけを……。
その真意が分からなかった。
浮気は同意の上でやってるはず。
だから、謝られる必要はどこにもない。
そんなことを考えながらも、直樹は荒っぽい手つきで服を脱がす。
何かに焦ってるように、荒々しい。
だけど、それ以外は優しかった。
私はそれに抵抗もせず、身を委ねた。
そしてそのまま、眠りについてしまった。
いつもと違うことに気付いていながらも、結局は何も聞けなかった。
聞いてしまえば、何かが壊れてしまいそうで、怖かったんだ。