君だけを……。



「……やめるわけ、ないだろう」




そう言って、私の唇を塞ぎ、続きをする。



ズルイよね。

このままじゃいけないって分かってるのに。



だけど、お願い。

もう少しだけ、ここにいさせて。


何も言わずにこのままで。


これ以上、望まないから。


好きなんて言わないから、隣にいさせて欲しいの。




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