君だけを……。



そんなある日、1人で下校中に女の子が近寄って来た。


相手も1人だ。



見たことのない女の子。


背が低くて、可愛い子だった。



制服を見ると、隣市の高校らしい。



なぜか、じっと私を睨み付けている。




「あなたが竹内哀?」




睨み付けながら、話しかけてきた。


話し方も、憎しみを込めたような言い方だ。




「そうだけど」




答えるなり、頬を思いっきり叩かれた。




「なっ、何すんの!?」




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