君だけを……。
私、竹内哀は高校1年生。
HRも終わった放課後に、
「相談したいことがある」
と、友達の遠藤直樹に言われた。
用事もなかった私は、両親が旅行でいなかった私の家で話しを聞くことにした。
私の部屋で、ジュースを飲みながら直樹の話しを聞くと、
「彼女が浮気してる」
と言う。
直樹は、中学の時から彼女がいた。
私は高校で知り合ったうえ、彼女は他校だから顔はもちろん、とんな子か知らない。
だけど、仲が良く、お似合いだと噂で聞いたことがある。
だから浮気なんて、信じられなかった。