君だけを……。



それからなんとか、作り笑顔で1日を終えた。



放課後、話しがあると直樹に言った。


直樹は不思議そうな表情をしたけど、何も言わず私の後をついて来てくれた。



こうやって、一緒に歩くこともなくなると思うと、辛い。



人気がなくなったところで、私はとうとう切り出した。


言ったとたん、直樹の表情が一変した。




「は?もう1回言って」



「だから……別れよ?」




なるべく平気なふりをして言う。




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