君だけを……。



それからまた地元へ帰って来た。



卒業はまだだけど、成人式のため、純ちゃんに呼ばれた。


その純ちゃんと、会場の入口で待ち合わせをした。




「哀っ!こっち、こっち」




人の出入りの邪魔にならないように、隅の方に純ちゃんはいた。




「純ちゃん、久しぶり!」




転校してからも連絡は取っていたけど、会うのは久しぶりだ。


ほぼ4年ぶり。




「全然こっちに来ないんだから」




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