君だけを……。



そして有無言わさず、人気のないところへ移動する。



直樹に腕を引っ張られながら歩いてると、純ちゃんを見つけた。


他の友達と楽しそうに談笑している。



純ちゃんも私に気付き、手を振る。


「頑張って」と口が動いている。



何を頑張るのか、分からない。



今更何を頑張ればいいのか、分からない。




引っ張られながら、誰もいないところまで来た。


会場の外へ出たため、凄く静かだ。




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