君だけを……。

*手に入れたもの




1つ息を吐き、直樹は言った。




「哀さぁ、これ言うと、自意識過剰みたいで嫌なんだけど。

俺のこと、好きだよね?」




最後はニヤリと笑った。


確信ついた言い方。


絶対間違いないって言う表情。



私の頭は、ついていかなかった。


頭で考えるより先に、答えが顔に出ていた。


顔が真っ赤になってる。


頬が熱くて、やけどしそうなぐらい。




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