君だけを……。



「始めてすぐ!?
だって彼女来たの、転校するちょっと前だよ?」




驚いた。

浮気始めてすぐに別れていたなんて。



そもそも彼女の表情は、奪われたことへの恨みが込められていたのに。




「そうらしいな。
すぐに彼女に聞いたよ。

そしたら、哀の名前とかすぐに分かったらしいんだけど、すぐに行ったってつまらない。
別れてないと思わせるように、幸せのところで行ったんだって。
俺らの仲が、壊れるように」




< 56 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop