君だけを……。
私たちは普通とは違い、1番の相手ではない浮気から始まった。
それから、お互い本当の気持ちも言えないまま、別れもした。
同じ気持ちでいたはずなのに、ちょっとすれ違い、遠回りをした。
もう少し自分に素直になっていれば、こんなに遠回りする必要もなかった。
だけど、私たちにはこの遠回りも必要な道だったのかもしれない。
それがあったからこそ、好きな人が傍にいる幸せを、前より感じることが出来る。
私はそっと、抱きしめ返した。
「もう2度と離れないよ?
覚悟してね」