君だけを……。
だけど俺は、ペース配分を間違えた。
どんどん、どんどん手が止まらず、飲んでいった。
そこで俺は、間違いを犯したんだ。
自分でも驚いた。
哀に手を出していたんだ。
実際気付いたのは、全て終わって眠ったあと。
何時間かして、頭が痛くて目覚めた、その時だった。
起き上がり、隣に哀が寝ていて、全てを思い出した。
こんなことになるはずじゃなかったんだ。
俺はただ、哀に相談して楽になりたかっただけなのに。