君だけを……。
それが、昨日の出来事だった。
親がいなくて良かったと一息吐いたけど、そういう問題じゃなかった。
やってしまったものはしょうがないと思いつつも、直樹には彼女がいる。
どうしようかと迷った。
ただ、いつまでも裸でいるわけにはいかない。
だからまず、服を着た。
下で散乱している服はほっといて、新しい服を出して、着替え始めた。
「……哀?」
着替え始めた時、ようやく直樹が起きた。
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