青色のこの海に
{プーープーー}
そういって雅は電話をきった
これは待ってろってことだよね?
でも授業は?
あっそうだ今日は四時間でその後、大掃除だったっけ
そんなことを携帯の画面を見て考え、また弦くんの隣に腰かける
「電話?」
「うん、幼馴染みから」
「幼馴染みか」
「みんなでくるって」
「みんな?」
「うんって言っても三人だけだけどさ」
「そうなんだ」
そんな短い会話をしていると
「スーーミーー!!」
後ろからカオルの声が聞こえてくる
振り返ろうと思った瞬間
バンッッ
という音と共に私は倒れていた
「心配したんだよ!二時間たっても帰ってこないし、中庭にも屋上にもいないからまた一人で砂浜に行って泣いてるのかと思って……」
「ゴメン、ごめん」
「透海は悪くないのにまた自分のこと攻めちゃってるんじゃないかって」
そういいながら泣き始めるカオル
単純で良く口喧嘩するけどいつも私のことを考えてくれてる
一時間以上サボりをしてしまえば、いつもこうやって心配してくれる
それがありがたくてありがたくて仕方がない