青色のこの海に
カオルをなだめているとハツからの視線がいたい
「何?ハツ?」
わかってる
弦くんのことを聞きたいんだ
でも聞けないんだ
小さいころから極度の人見知りのハツは知らない人がいると喋らない
クラスメイトは、喋らない理由をしらないために冷酷委員長とか冷徹委員長とか言ってるらしい
「………………あっあの……」
雅の洋服の裾を掴みながら目を泳がせるハツ
「透海、ハツいじめない」
雅また止めるんだから
「だってかわいいんだもん」
「かっかっかわいくなんか!」
「かわいいよ?」
カオルがコテンと首をかしげていった
「仲いいんだな」
弦くんがそういった
「………うん!」
仲がいいと言われたことが無性に嬉しい
「あんた誰?」
カオル、あんたは気づいていなかったのか…
とりあえず
「高梨弦くん。今日越してきたんだって」