あなたの彼女になりたくて
久しぶりのドキドキ
「いつまでもいていいわよ~」



ほらね。


家に帰って説明する事、40秒。



決めるの、早すぎだろ!!


私の夜遊びを許す時より早いってどういう事よ!!



年頃の娘がいる家に、年頃の男を一緒に住まわせるんだよ?


ちゃんと分かってる??




「使ってない部屋があるから、そこを翔君の部屋にしちゃって。息子がいるっていいわぁ。しかも、カッコいいし自慢だわぁ」


分かってないね…こりゃ。



「すみません…。勝手な親で。食費や光熱費は、きちんと渡しますから」

「いいのよ。気を使わなくて。美智子ちゃん達にはお世話になってるんだから。それに1人増えたって、あんまり変わらないわよ~」



美智子ちゃんとは、翔君のお母さんの名前。


生まれた時からの付き合いだから仲はいい。



でもねぇ……。


今回は、ちょっと…。



「夏希、いい?翔君と一緒に住んでるなんて言っちゃダメよ」

「何で?」


「何でって、あんた…翔君ファンに呪われるわよ」



の?呪われる??

まぁ、確かに…翔君モテるし、分からなくもないけど。
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