あなたの彼女になりたくて
ポッポしてる頭を冷やそうと下へ降りると……見事にご馳走が並んでいた。



ていうか……これ何人分よ??


「何、ボーっとしてるの?手伝ってちょうだい」

「はぁい…」



お皿を並べたり、お味噌汁をよそったりしてたら、翔君がお風呂から上がってきた。


「!!!!!!!」


Tシャツから見える鍛えてるであろう体がたまらなくセクシー。



普段は制服着てるから全然、分からなかった。


「あら~、いい体してるのね」

「いえ、全然です」

「夏希なんてプヨプヨよ~」


ひどい……。娘を貶すなんて。

「悪かったわね!!」



翔君は、お腹を抱えて大笑い状態。


まっ……いいか。


あんなに疎遠だった翔君と、また普通に話せるようになったし。


翔君の両親に感謝してもいいくらい。

好きな人と、ひとつ屋根の下で暮せるなんて……


考えただけでもニヤけてくる。
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