あなたの彼女になりたくて
「おいしい!!やっぱ夏希のお母さんの料理って最高です!!」


あ~ダメだよ。そんな事、お母さんに言っちゃ……。

絶対、調子に乗っちゃうんだから。


「あら、そう?そんな事言われても何にも出せないんだけど」



って……このデザートの山は何??

マジ、ありえないから~!!!



「これも、おいしいです!!全部、食べちゃってもいいんですか?」

「いいわよぉ。どうせ夏希は食べないんだから」


こんな時間に、こんなの食べたら太るし!!

「夏希、こんなにおいしいもんばっか食べてんのに、なんでそんなに痩せてんだよ。もっと食べろ!!」



えっ……痩せてるって??

本当に??


自分では、そうは見えない。

「痩せてるって私が?」

「他に誰がいんだよ?」



翔君が、そんな事言ってくれるなんて……


ちょっと予想外。

「夏希、お前…自分がかわいいって気づいてないだろ?」


かっ…かわいい??

ない!!そんなの絶対にない!!


「かわいくない…」

「まっ、そういう所はかわいくないよな」


何なの?かわいいとか、かわいくないとか。

もう意味分かんないしぃ!!!
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