あなたの彼女になりたくて
お風呂に入って、部屋で今日1日を振り返る。


朝までは、こんな事になるなんて思ってもみなかった。


喜んで……いいのかな?

一緒に暮らしてると、きっと何か見えてくる。


学校で見てる翔君じゃない翔君が……。



「夏希ー」

ガチャ―――。


あわわわわわ!!!!!


ノックぐらいしろってーの!!



「何よ!?ノックぐらいしてよね!!」

「いいじゃん。昔は風呂も一緒に入った仲なのに」

「昔の話しでしょ?」

「でも、俺…お前の体のどこにホクロがあるか言えるけど?」



!!!!!!!!!!!


何で今更、そんな事言うのーーー!!!!!



みるみるうちに顔が熱くなるのが分かる。

「やっぱ、かわいい。俺以外に、そんな顔見せるんじゃねぇぞ」


なっ…何言ってんの??



そんな目で見つめられると……

どうしていいのか分からない。


「しょ…翔君?」

「翔。君はいらないから」



言うだけ言って、翔君は自分の部屋に戻った。


一体……何が言いたいの?
< 16 / 96 >

この作品をシェア

pagetop