あなたの彼女になりたくて
片想い
「夏希ーー!!いつまで寝てるの!!遅刻するわよ」




分かってますよ!!言われなくても。


頭の中では、分かってても行動に移せないの!!





何気なく見た時計。



「………………」





ガバッ!!!



時計は7時半を指していた。





もうーー有り得ない!!!!



準備やら、いろいろあるのにぃ!!!





「何で、もっと早く起こしてくれなかったの!!」



「起こしたわよ!何度も」


目の前に並ぶ朝ご飯の豪華さに唖然としつつ……



パンだけを口に頬張り玄関へと急ぐ。


「もう!!せっかく作ったのに。あっ、早く翔君を連れて来てよ。食べっぷり最高だから作りがいがあるのよねぇ」



朝から何言ってんだか。




最近は、いつも『翔君を連れて来い』とやたらうるさい。



小学校の時は、毎日のように来てたけど中学生になってからは全く来なくなった。
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