あなたの彼女になりたくて
だって、あんまり話した事もないのに……。




気まずい雰囲気。



どうしたらいい??




てか、何で私だと?



「ねぇ、何で優樹奈ちゃんは私だと思うの?」


「今日、夏希ちゃん達が来るって分かったら…すっごく、うれしそうにしてたから……」




それって……翔君が来るからじゃなくて??



って、思いたい。




もし本当なら、グチャグチャな関係になっちゃう。



翔君は優樹奈ちゃんが好きで、優樹奈ちゃんは聡君が好きで、聡君は私が好きで、私は翔君が好きで……。




今は完璧な妄想に過ぎないけど……。



現実にならない事を祈りたい。




日曜日の遊園地。


すっごい混んでる。



入園料を出そうと財布を探す。



「夏希の分は俺が出すから」




えっ??



そう言って、財布から2人分のお金を出して払ってくれた。


翔君。



優樹奈ちゃんじゃないの?


「優樹奈の分は俺が出すよ」




聡君も2人分を払った。


その姿を少し悲しげな目で見ていた……。



優樹奈ちゃん。
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