あなたの彼女になりたくて
「キス…していい?」



やっぱりするんだ……




でも、嫌じゃない。



目をギュッと瞑って、頷いた。




機械的な音と重なり口づけの音が響く。



周りの音なんか聞こえない程に、2人の世界。




翔君とキスするのは初めてじゃないのに、ものすごくドキドキする。



好きな人だからだよね……。




翔君は、どんな気持ちでキスしてるんだろう……。



優樹奈ちゃんの代わり?




翔君は、そんな事しないって信じたいけど……



正直、分からない。




「はぁ……」



やっと息が出来た。




なかなか、離してくれなかった唇。



翔君のものになりたい……。





翔君が誰かのものになるなんて考えたくない。




「続きは、ベッドの中でな」




えっ……?




えぇーーーー!!!!!




続きなんてあるの??




「どうする?夜、俺のベッドに来る?」



「なっ…ダメ…だよ」




とか言ってるくせに、心の中では喜んでる自分がいる。
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