あなたの彼女になりたくて
「来るの?来ないの?」



「……来る」




その日、どうやって帰って来たか覚えていない。



翔君が変な事言うから……。




どうしたらいいのか分からない。




♪~♪~♪


私の携帯が鳴った。



「誰?」



ディスプレイを見ると、お母さんの文字。



「お母さんだよ」


「あっそ」




何、その目。怖いし。



「もしもし」




「夏希、ゴメン。今日、急に飲みに行こうって誘われちゃって。朝まで帰らないから」



「えぇ!!!朝まで??」



「ゴメンね~。久しぶりだから。夜ご飯は何か出前でもとって食べてくれる?」




プープープー。




有り得ない!!有り得ない!!!



有り得ないっつうのーー!!!




「何だって?」



「飲みに行くから朝まで帰って来ないって…」



「ふーん…」



って、顔がニヤけてますけど??




翔君が私の耳元で囁いた言葉。





「朝まで離さないから」




あっ、朝まで??



何で…??




翔君のキャラが変わってる……。



私の心臓が保たないよぉ~~~!!!!!!
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