あなたの彼女になりたくて
「何で鏡なんか…」





「だって…夏希が見えるから」





えっ??



私??





「俺は、鏡に映る夏希を見てたんだよ」




気づいたら涙が溢れてた。




ずっと優樹奈ちゃんを見てるんだと思ってた。




勘違いだったんだ……。




「泣くなよ……」



「だって…だって…」



「俺が優樹奈ちゃんを好きだと思ってたのか?」



「うん……」



「バカだな。俺は、夏希しか見てなかったよ」




翔君………




もっと早く確かめてたらよかった……。




こんな何年も悩む事なかったのに。





「私も…翔君が好き…」




早く伝えてたらよかった。




この気持ち。






伝えるって大切な事だね。





「夏希…好きだよ」




翔君が抱きしめてる力を更に強める。




「保育園の頃からだから……10年分な」




10年……。




確かに10年前、伝えたはずなのに……




伝える言葉は同じでも……





少し気持ちが違う。
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