あなたの彼女になりたくて
あの頃は、軽く言えた。




でも今は………



すごく重みがある。




本当に好きな人にしか言えない。




「じゃあ…私も10年分。翔君、好き…」





ギュッって抱きついた。



もう私の物とでも言うように。




「かわいい事するよな。あのさ……改めて言うけど…抱いてもいい?」




「うん……」




夜這いまでしかけといて……



改まるのもおかしいけどね。




「夏希…」




そして、またさっきの体制に戻される。



何か……




その時になって怖くなってきた。



さっきまでは、ドキドキしてて分からなかったけど……




「やっぱり……夏希の事、大事にしたいから、もう少し我慢するよ」




えっ…??



もしかして……気づいてくれたの?




「翔君……ゴメンね」



「謝る事ないよ。俺こそ、先走ってゴメンな」




やっぱり気づいてたんだ。



優しい。




やっぱり翔君が大好きだーー!!!
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