あなたの彼女になりたくて
「夏希ちゃん」



内緒話しの最中に後ろから聞こえてきた声に、2人で思いっきりビクついた。




「優樹奈ちゃん!」




相変わらずかわいい。



優樹奈ちゃんの方から声をかけてくるなんて意外。




きっと、あの話し。



この前の遊園地。



聡君と付き合う事になっただろうから。




「夏希ちゃん、ありがとうね」



「えっ…?」



「あの…」




チラリと舞の方を見た。



「あっ!私、邪魔?」



「大丈夫。優樹奈ちゃん、舞には言ってもいい?」



「うん…」




優樹奈ちゃんは、ずっと聡君の事が好きだった事を言った。



かなり驚いてたけど。




いや、私だって遊園地に行かなければ知らなかったはずだし。



「付き合ってって言われたの」



「よかったね。おめでとう!」



「実はね…私も翔君に好きって言われたんだ」



「ほんとに?よかったぁ」




その喜び顔は、まるで自分の事のよう。



ほんとに、かわいすぎる!!
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