あなたの彼女になりたくて
そんな、ほっしーのホームルームをボーっと聞いていた。



視線は翔君。


耳は、ほっしー。



でも私は不器用だから耳からは何も入って来ない。




それに気付いたほっしーが有り得ない発言!!




「川島、そんなに相原の事見つめてると穴開くぞ」


「えっ!」




もぉーー!!!!!近くに穴があったら入りたいって、正にこの事!!!



「ヒューヒュー」



ほっしーのやつ…一生恨んでやるから!!




「うるせー!!」



放課後まで、ずっとこの調子だった……。




あいつ……だからモテないんだ。


絶対にそう!!!



性格が悪いんだ。




もちろん、一緒に帰れるはずもなく……



今、家に1人。




「ただいまー」



翔君!!



「夏希、ちょっと」




帰ってくるなり、いきなり部屋に呼び出された。




「何…?」



ギュッ。




部屋に入るなり、いきなり翔君に抱きしめられた。
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