あなたの彼女になりたくて
「夏希、俺の事…見てた?」



「………」




言えるわけないじゃん……。



見てたというか……


見とれてたなんて。




言えるわけない。





「見てたって言えよ」




出た…Sな翔君。




「言わないと……襲うぞ」



それは……困る。




「み…見てました」




なぜか敬語。



だってSな翔君には敬語が似合ってる。




「よし。ご褒美」






もらったご褒美は……






翔君からの甘いキス。




何度しても照れる……




こんなドキドキが、ずっと続けばいいのに。





いつまでも新鮮でラブラブでいたい。




今は……ラブラブかは分かんないけど。





「学校では、あんま見んな」



「はぁい……」




嫌なんだ。みんなにからかわれるのが。





「……照れる」




???????????




翔君が……照れるって??



ウソ……




Sな翔君の前で、思いっきりお腹をかかえる程、笑ってしまった。
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