あなたの彼女になりたくて
それは……ないけど。



でも気になる。




気がつくと、いつの間にか2人ともいなくなっていた。




「さっきの子って男なら誰でもいいんじゃね?つい、この前も違うヤツに告ってたらしいし、目をつけたヤツはストーカーしてでも手に入れるって噂だぜ?」



「マジかよ…?翔のヤツ大丈夫かな?」




えっ……?



そんな人には見えなかったけど……


ストーカーって……



ヤバくない?




「夏希ちゃん、気にしない方がいいよ。翔君なら大丈夫だよ」



「そうだよ。そんな変な女に引っかかるような男じゃないって。夏希が1番分かってるでしょ?」



「うん…」




とは言うけど……気にならないって言う方がおかしいよ。



結局、授業が始まる寸前に戻ってきたから何も聞けなかった。




帰ったら聞いてみようかな。



別に学校でもいいんだけど……




みんなの視線が気になるし。



付き合ってる事、隠してるわけじゃないけど……




何だか言うのも恥ずかしい。



翔君も言ってないみたいだし、言っちゃいけないのかな?みたいな感じ。
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