あなたの彼女になりたくて
かなり驚いた。


まさか、翔君から言ってくれるなんて……



あの子、篠田さんって言うんだ。




「別に…」


「あっそ。じゃあ俺、篠田さんに電話してくるわ」




えっ……?



連絡先まで交換したの?



何で?




その時、翔君に目元を拭われた。




「やっぱ気になってんじゃん」




私……泣いてた?



「夏希がいるのに連絡先とか聞くわけないじゃん」




ギュッと抱きしめてくれた。



安心する……。




「ほんとは朝からずっと気になってたんだ…」


「だったら最初っからそう言えばいいのに」



ほんと。


何を遠慮してんだか。



私達、付き合ってるのに。



まだ日は浅いけど。




「ただ…あいつは少々、厄介だぞ」




翔君から聞いた話しは、まるでドラマみたいな話しで……



身震いする程、怖い話しだった。


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