あなたの彼女になりたくて
校長先生の隣で、黙って聞いていた教頭先生が必死で笑いを堪えていた。



「川島~、そこまで言わなくても……」



ごもっとも。




「すいません。つい…」




「……ただの噂のようですね。星村先生に限って、そんな事はないと思ったんですが、念のため確認をと思いまして」




ほっしーって案外、校長先生に気に入られてる?



あっさり、帰されたし。




もっと説教されたり厳重注意とかされるんだと思ってた。




「何か……すいません。ご迷惑かけて」



「はっ?川島が謝る事じゃないだろ?」



「それが……」




ほっしーには、篠田さんの事を話した。



まだ篠田さんが犯人だと決まったわけじゃないけど……




言わずにはいられなかった。




「はぁ……。マジか。今回は何とか助かったけど、またこんな事があったら、俺やばいかもな」



「クビになるって事?」



「クビはないと思うけど……信用はなくすかもな」




はぁ~……。何か私のせいかなって思うのは何でだろ?



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