あなたの彼女になりたくて
「ゴメン……」





謝らないで。




惨めになるだけだから。




本当に体目的?





だったら、あんなに優しく抱いたりしないよね?




でも、もう……どっちでもいい。





体目的だったって思った方が、別れられるかもしれない。





その日の夜。




声を押し殺して、一晩中泣いた。




お母さんと翔君が何か話してる声が聞こえた。





きっと、ここを出て行く話しだろう。




お母さんが、私の部屋に来たけど開けなかった。





こんな状態で話しなんかできない。




何で、こんな事になったの?





こんなに悲しい夜なのに……




幸せな夢を見た。




翔君と、どこかの丘の上の木の下で抱き合ってる夢だった。



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