あなたの彼女になりたくて
その夜、夏希のお母さんに、この家を出て行く事を告げた。




かなり心配してくれた。




でも、夏希と何かあったって事は気づいたみたい。



当たり前か。




夏希は部屋から出て来ないし、急に出て行くって言ってるし。




ゴメンな。夏希……



こうするしかないんだ。




早退までするくらい悲しませたっていうのに……




俺は……周りのやつらとバカやって笑ってた。





そうでもしてないと夏希の事が心配で俺も一緒に帰ってるよ。




篠田とクラスが違ってよかったよ。



誰の事を考えてるか、すぐ分かると思う。




俺には夏希しかいらない。




付き合わずに遠くから見てるだけの方がよかったかな?




それだけは思いたくないな。




夏希、待ってろよ。




必ず、また好きって言うから。




それまで待っててくれ……。



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