あなたの彼女になりたくて
新しい恋
新しい恋をしよう!!
散々、泣いた挙げ句に出した結論。
翔君を忘れるために……
最低な男だったと思っておこう。
じゃなきゃ、きっと次に進めない。
そう簡単に忘れられるはずないんだから。
ピンポーン。
誰だろう?
お母さんは仕事でいないし、こんな顔だけど出ないとね。
「はい……」
「あっ、私、夏希さんの担任をしてます星村と言います」
えっ?
ほっしー?
ドアを開けると、スーツ姿のほっしーが立っていた。
「おっ、川島~」
「何でスーツなの?」
「いや一応、家庭訪問だから」
あ~なるほどね。入学してすぐの家庭訪問で見たっきりかも。
ほっしーのスーツ姿。
「せっかくキメてきてもらったけど、あいにくお母さんいないよ」
「えっ?そんなぁ…」
ほっしーが、マジに落ち込む姿にお腹を抱えて笑った。