あなたの彼女になりたくて
何で……思い出しちゃうんだろ?





翔君の優しいキス。





何か……泣いちゃいそう。





「夏希……次、サボらない?」




舞……。優樹奈ちゃん……。ありがとう。





3人で屋上に行った。




風が変に気持ちよかった。





「いいの?2人とも授業サボっちゃって」




「夏希のためなら、ねぇ?」



「うん!!」





ほんと、こういう時、持つべき物は友達だよ。





「で?夏希は翔君の事、好きなの?嫌いなの?」




「ん~……嫌いじゃない。けど……もう篠田さんがいるわけだし……」




「あの2人が付き合ってるなんて絶対、おかしいよ。翔君に直接、聞きなよ」




「無理だよ……」





何にも教えてくれないよ。




話しかける勇気ももうないのに……。
< 93 / 96 >

この作品をシェア

pagetop