ふたつの雪だるま
第1章*あたしと彼と親友*
存在
―あたしね、死ぬ時は雪の中がいいな―
―雪のように溶けて、消えちゃいたい―
彼は、何も言わずに窓を開けてしばらく俯いていた。
「おかしいかな?」
「…そういう問題じゃないだろ?」
「ふふっ、だってさ…死んだら色んな穴から液体出るんだよ?」
「でも、そんな…」
「死ぬなら…綺麗に死にたいよ」
あたしの頭を撫でて、また俯いた。
―雪のように溶けて、消えちゃいたい―
彼は、何も言わずに窓を開けてしばらく俯いていた。
「おかしいかな?」
「…そういう問題じゃないだろ?」
「ふふっ、だってさ…死んだら色んな穴から液体出るんだよ?」
「でも、そんな…」
「死ぬなら…綺麗に死にたいよ」
あたしの頭を撫でて、また俯いた。