(短編)すきなんです。
「麻美ー。
海が青いのってなんでか知ってる?」
「空の青いのが海に写ったからでしょ?
前に自分で言ってたじゃない。」
あら、そうだったっけ?
なんて笑う歩。
「なんかさ、
そういうのってすっげーいいよな。
相手がいてこその自分、みたいな。
うん、すっげーいい。」
なに急にロマンチストみたいになっちゃって、と笑うと
歩は真剣そうな目であたしを見た。
「なあ麻美。
俺、お前が好きだ。
なんか、なんていうか。
お前がいてくれるから俺がいるっていうか。
なんて言うかだなぁ…あーもう!!
お前にそばにいてほしい!
ずっとこれから先俺の隣で笑ってて欲しいんだ!。
麻美が大好きだー!!!」