*春待つ疑問符*
Q1.なぜ、入学式に遅刻したか。
*1年生の出逢い。
まだ僕には大きい
真っ黒の新しいランドセルは、
太陽に照らされ、
初日、僕の背中でピカピカ光る事しか役割を与えられていなかった。
中身は空っぽ。
荷物はないから
ランドセルがお荷物だ。
今日の為にそろえられた
スーツとクツ。
フルネームの名札。
お決まりの入学式スタイル。
カラフルなランドセルがある中、定番の黒にしたのはやっぱり黒が一番カッコよかったから。
逆に、黒は今や少ない色なのかもしれないから、目立つ…かも、なんて。
朝からバタバタするお父さんとお母さんをおいて、僕は、ひとり家を出た。
“真っすぐ行きなさい、真っすぐ!”
背中から聞こえたお母さんの声は、寄り道するなって事だ。
通い慣れた道を、僕は真っすぐ小学校へと向かう。
1年生の僕が小学校へ通い慣れているのは、この小さな街の幼稚園、小学校、中学校は同じ場所にあるから。
6年たてばまた、同じ道のりを、僕は中学生として通うことになるんだ。
それが、この街の子どもたちの歩む道、なんだってさ。
真っ黒の新しいランドセルは、
太陽に照らされ、
初日、僕の背中でピカピカ光る事しか役割を与えられていなかった。
中身は空っぽ。
荷物はないから
ランドセルがお荷物だ。
今日の為にそろえられた
スーツとクツ。
フルネームの名札。
お決まりの入学式スタイル。
カラフルなランドセルがある中、定番の黒にしたのはやっぱり黒が一番カッコよかったから。
逆に、黒は今や少ない色なのかもしれないから、目立つ…かも、なんて。
朝からバタバタするお父さんとお母さんをおいて、僕は、ひとり家を出た。
“真っすぐ行きなさい、真っすぐ!”
背中から聞こえたお母さんの声は、寄り道するなって事だ。
通い慣れた道を、僕は真っすぐ小学校へと向かう。
1年生の僕が小学校へ通い慣れているのは、この小さな街の幼稚園、小学校、中学校は同じ場所にあるから。
6年たてばまた、同じ道のりを、僕は中学生として通うことになるんだ。
それが、この街の子どもたちの歩む道、なんだってさ。