*春待つ疑問符*
玄関を出てすぐに、ハル先生を見つけた。

ハル先生はちょうど、ハル先生んちの玄関を出たところで、僕たちにはまだ気付いていなかった。

兄ちゃんは右手をあげ、ハル先生を呼ぼうとしたとき…









タケル君だ…

タケル君だ!!兄ちゃん!!


僕は兄ちゃんに向かって叫んだ。

僕たちの前に、テレビでしか見たことのないヒーロー、タケル君があらわれたから!

正確には、ハル先生の前にあらわれたタケル君は、


「み〜つけたっ!」


って、ハル先生を指差した。
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