*春待つ疑問符*
「悠斗!?…なんでいんだよ、こんなところに。」

ハル先生は驚いた顔してた。

僕らも驚いた顔のまま、固まってた。

…あれ?タケル君じゃないの?

僕はユウトと呼ばれたタケル君みたいな人を、首を傾げて見つめてた。

「あれ?何で見つかっちゃったの?って顔してる?まだ1ヶ月だもんね〜。甘いんだからハル君は。ハル君の部屋にあったよ?ここの住所書いた書類。正確には、小学校の住所だけどさ。」

タケル君みたいなユウトが言う。

「入ったのか、俺の部屋!」

ハル先生が怒ってる?

「父さんに見つかる前に回収してあげたんだからさ、感謝してほしいよね。」

「ったく!」

ハル先生はそう言うと、冷静になったのか、僕と兄ちゃんにようやく気づいた。

「あ…おはようございます〜。」

兄ちゃんが気まずそうに言った。
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