*春待つ疑問符*
「そっくりさんじゃなくて…、本物?」

兄ちゃんはまだ、ユウト君がタケル君だということを、信じきれていなかった。

というより、ユウト君が冗談で言ったことを、どこから信じていいのかわからなかった。

僕は全部、信じていたけど。


「ヒーローやってるのはホント。まだ、大学生なんだけど、忙しくしてるみたいでさ、仕事も学校も。そんな奴が、何でここにいるのかは、これから問いつめようかと。」

ハル先生はユウト君を見つめて、兄ちゃんと話す。
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