*春待つ疑問符*
「ハル君!腹減った!」

ユウト君がハル先生に言う。

家においでよ!ね?

僕はユウト君を家に誘う。

「タマキ君は優しいんだね〜。ハル君、よかったね、こんな良い子が生徒で。」

ユウト君は僕の頭をなでながら、ハル先生に言う。

「迷惑かけるな。とりあえず、うちにあがれ。」

ハル先生が言う。

「ハル先生、家なら大歓迎ですよ?母さん、タケル君ファンですし。ハル先生もくれば大喜びですよ!」

兄ちゃんが言う。

ナイス兄ちゃん!

僕はユウト君の手を引いて、ハル先生の手も引いて、家に向かう。

兄ちゃんは僕らの前を行き、どうぞどうぞって案内した。

そして玄関先で、母さんを呼んだ。
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