*春待つ疑問符*
「母さん!2人分の朝ご飯追加〜!!」

兄ちゃんが叫ぶ。

実は僕らも朝ご飯まだで、ハル先生んち行くなら、ハル先生朝ご飯に誘ってらっしゃい!って言われてたんだ。

「ハル先生いらしたの?…2人分?大悟君でも来たの?」

お母さんが台所で首を傾げる。


「大悟じゃないよ!もっとすごい人!ハル先生の弟さん!!」

「弟さん!?」

お母さん、台所で叫ぶ。

そして玄関にやって来たお母さんは驚いて固まる。

僕らは親子だ。
驚くと固まる。

「初めまして。高岡悠斗です。いつも兄がお世話になってます。ホント、お世話になってます。」

「何で2回言った?」

「まあまあ、2人とも、あがってください。母さん!いつまで固まってるんだよ!」

ハル先生とユウト君を仲裁して、兄ちゃんがお母さんに突っ込んだ。

「どうぞどうぞ。」

お母さんの声はよそ行きだった。
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