*春待つ疑問符*
「そんなことな…くはないか?」

お父さんが笑う。

「すみません。」

ハル先生がすかさず謝る。

「冗談だよ!」

お父さんが笑う。

「ハル先生かわいそうでしょ。」

お母さんがお父さんを叱る。

「ハル君、昔からちょっと抜けてるとこあるから。宿題ちゃんとやるんだけど忘れてくし、お弁当朝から作ってくれてさ、忘れるなよって人には言いながら自分が忘れてくんだよな。お節介なのに、自分のことは「もうちょっと黙ろうか?悠斗?」

ユウト君の話をハル先生が止める。

「もっと聞きたいです!」

兄ちゃんが言う。
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