*春待つ疑問符*
「わかったよ。でも、

ハル君が小学校の先生になるとは思わなかった。」

ユウト君が言う。

「あら、昔は何になりたかったの?」

お母さんが言う。

「ハル君は、高校の先生になるんだと思ってた。」

ユウト君が言う。

「そうなんですか?」

兄ちゃんが言う。

「高校生に教える勇気、無かったとか?」

ユウト君が言う。

「悠斗、帰るぞ。」

ハル先生が言う。

「結構、気、弱いとこあるしね。」

ユウト君が言う。

「悠斗!」

「なんだよその頭!小学生も、怖いのか?」

急にユウト君が吠えた。
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