*春待つ疑問符*
「ハル君、銀髪で口きかない俺にびびって小学校教師に変更してさ、あぁ、しっかりしてよと思ったね。」

ユウト君が言う。

「試したってことか?」

ハル先生が言う。

「あんなのハル君の前だけだったし、普段は黒髪だよ。」

ユウト君が言う。

「あら〜。」

お母さんが呟く。

「ちょっと無視しただけだし?」

ユウト君が言う。

「仲良しのちょっと無視は、めっちゃ無視に匹敵しますよね。」

兄ちゃんが言う。

「なんだよそれ。」

ハル先生が呟いた。
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