*春待つ疑問符*
ユウト君は帰って行った。

僕の家族と、帰りに挨拶を交わした交番の瀬戸さん、田口君、そしてハル先生しかユウト君が来たことを知らない。

珍しく、噂は広がらなかった。

僕んちには、ハル先生が撮ってくれた、ユウト君と市ノ瀬家の写真がこっそり飾ってある。



僕んちの宝物だ。
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