*春待つ疑問符*
夜中、目が覚めると僕はベッドの上だった。

オレンジジュースを飲みすぎたかなぁ、トイレに行きたくなって廊下に出るとハル先生がいた。

目があった僕らは早歩きでトイレまで競争した。

僕は負けたけどハル先生は大人だった。
僕は先にトイレに入った。トイレから出るとハル先生が言った。

「一年生はおねしょしないんですね」

あたりまえだっ!って
言わなかったけど、僕は得意げな顔して部屋に帰った。


次に目が覚めると朝だった。

ハル先生は先生だから、早く家を出るみたいだ。

僕も行くっ!

服を着替えてご飯を食べて、
顔を洗って歯も磨いて。

すでに玄関にいるハル先生を追いかけてランドセルを背負う。

「タマキ!名札!」

後ろからお母さんの声がした。

お母さんが僕の服に名札をつけている間、ハル先生は僕の背負っているランドセルを開け始めた。

「タマキ、空っぽのまま行くつもり?」


…しまった!!
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