*春待つ疑問符*

*ラッキーボーイ。

「飛行機雲…」

…えっ?

「俺の今日のラッキーアイテムだってさ。」

ハル先生が言った。

ふぅ〜ん。

「タマキはさぁ、占いって信じる?」

…占いってなに?

「そこ?そこ引っかかりますかぁ。一年生は知らないのか…
男の子だしな。俺も星座なんて知らなかったかなぁ…血液型も知らなかったかも…」

で?

「うん。昨日の俺のラッキーアイテムは“新しい街で初めて声をかける人”…あっ…アイテムじゃないな、人!」

で?

「それがタマキ。昨日の俺のラッキーアイテム!じゃなくて、ラッキーボーイ?」

ラッキーボーイ?僕が?

「そっ!占いなんて信じなかったけどさ、昨日は大当たりって感じだったよ。」

よかったね!

ハル先生は笑った。
僕も笑った。ハル先生の笑顔はつられて笑っちゃう。
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